ハープ初心者が最初に用意するものの一つにハープの教本があります。
ハープの奏法や練習方法など、日々の練習の道しるべになるものが欲しいですよね。
そこで私がおすすめするのが、松岡みやびさんの『はじめてのハープ教本』です。
これから独学ハープを続けていく上で、私自身、自分の中で何か『基盤』になるものがあればと思って探してみた結果、この1冊を見つけました。実際に愛用しています。
このテキスト、とても内容が充実していて、独学でハープを始める方にも是非手に取っていただきたい一冊です。
おすすめ理由や、テキストの利用方法などを解説していきます。
もくじ
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ハープ初心者や独学者にいいかも!松岡みやびの『はじめてのハープ教本』
松岡みやびさんの『はじめてのハープ教本』がオススメの理由は4つあります。
- 文章が日本語
- 課題曲が知っているものばかり
- 上級者用の曲も載っている
- ハープの基礎知識・音楽の基礎も書いている
それでは順番に解説してきますね!
①文章が日本語
え?そんなこと?という声が聞こえて来そうですが、『文章が日本語である』ってマジで大事なんですよね。
実は私がハープ教室に通っていた時に、その音楽教室のオススメで(というか強制的に)2冊のテキストを購入しました。今回ハープを再開するにあたり、改めてテキストの中身を見てみたのですが・・・両方とも英語(笑)。
写真や図も入っているので、全く理解できないというわけではありませんが、解説が読めないので正直困ります。
音楽教室になどに通って、先生から直接指導を受けることができる方はその都度先生に質問すればいいのでまだ良いですが、もし独学でハープを習得していきたいという人であれば、『解説』を読むことができないというのはかなり大きな壁です。
というか、まさに不要なストレスにしかなりません。
松岡みやびさんのこのテキストは中身が全部日本語。さらに、弾き方の細かいポイントなども分かりやすく解説しているので安心です。
そもそもハープの日本語の教材自体がほとんど存在しない問題。
今回ハープを再開するにあたり、私も自分なりにいろいろ調べてみたのですが、ハープに関する教材自体が少ないのが現状です。
あと、お店で実際に手に取ってみたいと思って、本屋さんや楽器屋さんに足を運んでみたりもしたのですが、そもそも日本語だろうが、外国語だろうが、まずハープの関連書籍がお店に置いていないんですよね。その観点から考えても、この教材は本当ににありがたい1冊です。ネットでも購入できますしね!
②課題曲が知っているものばかり
ハープに限らず、楽器の練習を進めていく上で練習曲ってとても重要。
ここでも松岡みやびさんの『はじめてのハープ教本』がめちゃいい。
この教本に載っている『課題曲』は私たちがよく知っている有名曲が多く、練習していてもモチベーションが保ちやすいと思います。
ハープには様々な奏法があるのですが、それを淡々と基礎訓練するだけじゃつまらないですよね。この教本だと、奏法の解説の後に課題曲の楽譜があり、曲を楽しみながらその奏法をマスターできるようになっています。
その課題曲がまた私たちも知っている曲が多く、練習をしながらも楽しめそうな曲のラインナップです。
- きらきら星
- メリーさんのひつじ
- アメージング・グレイス
(一例)
さらに、素晴らしいことに、ここにも工夫があって、自分の成長を徐々に実感できるような構成になっているのです。
例えば、アメイジンググレイスであれば、最初は比較的音符の少ない、『初心者用楽譜』が出てきます。そして章が進むと今度は同じ曲でも複雑な奏法が加わった、『上級者用の楽譜』が別に出てくるのです。
初心者の頃は4分音符がいっぱい出るような難易度低めの楽譜で弾いていた『アメージンググレイス』が、数か月後、同じ曲でも難易度の高い、複雑な音符の並びや奏法を駆使したバージョンで弾けるようになるというわけです(もちろん、きちんと練習することが前提ですが)。
成長を実感しやすいような構成にしているのだと思います。
③上級者用の曲も載っている!
これは私にとってはまだまだ先の話になるのですが、上級者用の楽譜が載っているのもポイント高いですね。
巻末にコンサート用の難易度高めの曲が掲載させています。
- カノン
- Jupiter
- ヴィヴァルディの春
- いい日旅立ち
これは一例ですが、私たちも知っている曲を松岡みやびさんがハープ用にアレンジしてくれています。
ハープ専用の楽譜を個別で購入するとなるとそれだけでお金がかかるので、正直この巻末の曲集・・・とてもお得に感じました。
上級者になっても使える一冊になりそうです。
④ハープの基礎知識、音楽の基礎も書いている
これも地味にありがたいのですが、『はじめてのハープ教本』では、簡単にではありますが音楽全般の基礎も載っています。
音符の読み方、譜面の読み方など。
あと、チューニングの仕方など、ハープの基礎知識も載っています。
ますますハープ独学者の人には必須の一冊のように感じて来ました。
まとめ
今回は私的におすすめのハープ教本、松岡みやびさんの『初めてのハープ教本』をご紹介しました。
これぞまさに私が探していた一冊という感じですね。
- 文章が日本語・・・しかも解説が分かりやすい!
- 課題曲が知っているものばかり・・・きらきら星とか、アメージング・グレイスとか、知っているものばかり!
- 上級者用の曲も載っている・・・上級者になっても楽しめそう!
- ハープの基礎知識・音楽の基礎も書いている・・・音符の読み方とか忘れているのでありがたい!
独学でやっていると『これで合っているのかな・・・』と不安になる瞬間も多くあります。
私はそんな時こそこのテキストを見て、指の使い方、奏法などの間違えがないか確認をするようにしています。
ある意味『先生の代わり』のような存在ですね。
値段は、定価4,100円(+税)。これだけ聞くと、一瞬高いように感じるかもしれませんが、先ほども解説した通り、楽譜もたくさん載っているので、私はむしろ安いと思います。
ハープ教室に通えない方、先生に習わず独学でやってみようと考えている方は是非手に取ってみてください。