ここではハープのチューニング方法を解説します。
ハープは弦の数も多く、最初はチューニングするだけでも一苦労です。
しかし、方法自体は難しいことはありません。
今回は実際にハープのチューニングに必要になる物や、チューニングのコツまで順番に解説していきます。
もくじ
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ハープのチューニングの為に準備するもの
チューニングハンマー
ハープ専用のアイテムになります。
ハープを扱う専門店で購入することができます。最近はインターネットでも購入できるようです。3000円~5000円くらいで売っています。
これは必須のアイテムとなります。他の道具では一切代用ができませんので、ハープを入手した際には必ず購入するようにしましょう。
チューナー
市販のものでOKです。
価格は1000円くらい~上は一万円を越えるものもあります。安いものでも十分ですが、基本的に一度購入すると10年以上使えるものなので、あまり安すぎるようなものはやめた方がいいかな、と個人的には思います。
迷った時はYAMAHAのものとかでいいと思います。
ハープのチューニング前の準備
レバーを全て開放弦にしておく
レバーハープの場合はレバーを全部下げた状態にしておきましょう。
なぜなら、レバーを上げた状態にするということはレバーに力がかかっている状態です。その状態でチューニングの為に弦をゆるめたりきつくしたりするのはレバーにとっても負担になります。
ですので、負担を少なくするためにも、弦は全てレバーを下げ、開放弦にしておくことをおすすめします。
チューナーのピッチを442Hz(ヘルツ)に合わせておく
チューナーを購入した時にヘルツを設定できるのですが、442ヘルツという数字はオーケストラのコンサートの調律で使われる周波数でもあります。
とはいえ、実際のところ、これが440ヘルツでも441ヘルツでも大差はありません。というか、素人からするとその違いはあまり分かりません。
私は最初、このヘルツの設定があることも知らずにずっと440ヘルツでチューニングしていましたが、それでも問題ありませんでした。
でも結構迷う方も多いので、何ヘルツがいい?と聞かれたら、442ヘルツで問題ないと思います。
ハープのチューニングの仕方
チューナーを見ながらハンマーで弦を締めていく
チューニングピンにチューニングハンマーを差し込んで回します。
音程を上げる時は向こう側へ回し、音程を下げる時は手前の方向へ回転させます。
レバーハープの場合、
変ホ長調にチューニングにします。
ホ長調=ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド
つまり、ミとラとシが全部フラット(♭)になるわけです。
チューナーによってはアルファベット表記されている場合もあるかと思います。
その場合、
CDE♭FGA♭B♭C
となりますので、この表記に合わせていくようにしましょう。
これだけ聞くと音楽理論なんて分からないし、難しいように感じるかもしれませんが、心配は無用です。理論は分からなくても、とにかくミラシを♭にしてチューニングすればOKです。
チューニングの際の注意点
ついついやってしまうのが、ハンマーをチューニングピンに差し込んだままで手を離してしまい、そのまま落としてしまうこと。
基本的にチューニングをするときは左手で弦を鳴らしながら左手でハンマーを回すのですが、チューニングを左手で持ったりしていると手が足りませんよね。
そんなこんなで手が足りないと、ついついチューニングハンマーを差し込んだまま右手を離してしまうんですね。
そうするとなにかの弾みでハンマーが落ち、それが本体に直撃。ボディーが傷付くということにも繋がりかねません。
チューニングピンにハンマーを差し込んだまま手を離してしまうことがないよう気を付けましょう。
どのタイミングでチューニングすればいいの?
毎回練習前
全部の弦をチューニングするのは結構疲れますし、正直、毎日練習しているとそこまで大きく狂うことはありません。
日々のチューニングは簡単でいいと思います。
弦を張り替えた直後
弦を張り替えた後は頻繁に音程が狂います。弦が馴染んでないので、きつくしてもすぐゆるみ音程が狂ってしまうのです。
ほんと、5分前にしっかり調弦したはずなのに、気が付いたら半音下がっていたりします。
その内ちゃんと安定してくるのですが、しばらくは辛抱です。
弦の張り替え直後はチューニングハンマーとチューナーを近くに置いて、その都度チューニングできるようにしています。
チューニングのコツ
ここからは私の個人的な体験談なのですが、最初の頃、34本もある弦のチューニングをするだけでものすごく疲れた記憶があります。
自分の背丈ほどあるチューニングピンに力を入れるわけですから、不慣れなのもあって、正直面倒に感じてしまいました。
その疲れの原因を考えてみたのですが、チューナーが良くなかったです。
最初はハープのボディーとチューナーをコードでつないで、チューナーを少し離れた机の上に置いた状態でやっていました。
すると、チューニングハンマーを見たり、机の上を見たり、いちいち首の向きを変えないといけないのでものすごく疲れるのです。
そこで、試してみたのが、ギターを演奏するときに使っていたクリップ式のチューナーです。
こんな感じで、ハープのボディに直接取り付けてチューニングすることができるので、チューナーの画面との距離が近いのと、あと首の向きを変えることがないので、さくさくっとチューニングできるようになりました。
価格も安いし、小型で軽いです。10年くらい使っていますのが、そういえば一度も電池を変えたもこともありませんね。
一つ購入しておくととても便利ですよ。
まとめ
チューニングは慣れるまでは大変な作業ではありますが、弦楽器をするときは必ずついてまわる作業です。
チューナーを使えば音感などなくても簡単に合わせることができるので、早々に慣れてしまいましょう!