ハープ基礎知識

ハープ初心者はどのくらいの値段のハープを購入すべきかズバリ解説しました!

2021年3月7日

ハープ初心者の人がハープの購入を考えた時、値段はどのくらいのものを選べばいいのか・・・正直悩みますよね。

というのも、ハープは『サイズ』も『種類』も幅広く、調べれば調べるほど色々なハープが出てくるのでどれを選んだらいいか分からないからです。

今回はこれから始めてハープを購入する人に向けて、ハープ選び方のポイントや、初心者にオススメの価格まで、3社のハープメーカーの値段を実際に比較しながら解説していきます。

 

 

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ハープを選ぶ前に

ハープの値段!安いもの(12弦)23000円~グランドハープ(47弦)は2000万超えまで!

ハープの値段はピンからキリまであります。

安いものだと12弦のもので23000円くらいのものから、オーケストラで本格的に使っている高額のものだと2000万円を超えるものもあります。

これはハープ以外の楽器にもいえるものですよね。ほんとにピンからキリまであります。

 

安いハープ=粗悪品という意味ではない!

まず、これだけは抑えて置いていただきたい。

  • 安いハープ=品質が悪いというわけではない!
  • 日本国内で手に入れられるハープは有名メーカーのものだけ!(だから安心です)

 

ハープの値段設定に関してはちょっと他の楽器と違うな~と感じるんですよね。

安くても品質はいいのです。まずはこの点について解説していきますね。

ハープはそもそも製造しているメーカーがかなり限られます。まだまだマイナーな楽器なんですね。

ですから、言ってしまえば、日本国内でハープを購入しようとすると、そもそもですね、ある程度信頼できるメーカーのものしか入手することができません。それ以外は売っていないからです。

 

では、この値段の差は一体なんなのか。これこそ、『サイズ』や『構造の複雑さ』ですね。

膝に乗るくらいの小型ハープであればそもそもボディが小さいし、ハープの構造はシンプル。しかし、オーケストラで使用するようなグランドハープは、まず大きいし、さらに『半音操作(♯や♭をつける)』を足元のレバーで行いますので、とても複雑な構造で作られているのです。

それゆえに、グランドハープのような大きなハープは小型ハープに比べて値段も高くなります。

ですから、品質に関しては基本的にそこまで心配する必要はないかと思います。

 

参考

例えば、ギターとかを想像してもらうと分かりやすいのですが、かなり安い値段で売られていますよね。『初心者セット』とか他の道具もセットになってで1万円だったりします。

メーカーとかもこだわりがなく、とりあえず気軽にギターを始めてみたい、という人にまさにうってつけですよね(私もそれでギターを買いました)。

メーカーも無名だし(どこの国で作られたものかも謎だったりする)楽器の品質もイマイチなものが混ざっている可能性もあります。それでも、価格が安いというメリットがあります。

しかし、ハープはまだまだこのようなものがありません。

つまり、簡単に言うと、日本で購入できるハープは基本的に一定のメーカーが作ったものしかありません。

どこのだれが作ったものか分からないようなノンメーカーのハープは存在しません。

極端なことを言うと、今回紹介するメーカー以外のハープを入手する方が難しいと思います。

その分値段は高くなりますが、基本的にどれを購入しても値段相応の品質は保てると思います。

 

ハープの選び方のポイント

では、ここからが本題、一体何を基準にハープを選んだらいいのでしょうか。

それはずばり、『目的』で選ぶのです。

 

ハープは値段よりも、『目的』によって選ぶこと!

ここでまずとても大切なことを言います。

できれば安く済ませたいという気持ちもとてもよく分かるのですが、これだけは注意してください。

ハープは一度買うと、弦を張りかえれば何十年も使える楽器です。ですから、値段だけで決めてしまうのは絶対ダメ。

大切なのは、自分がハープで何をしたいか。

購入する前に『目的』をはっきりさせておきましょう。

そして、その上で、どのメーカーにするか、どのデザインにするかを決めるべきです。

 

簡単に解説すると、こんなところに注目しておくといいでしょう。

 

ハープ購入後をイメージしてみよう

  • とにかくたくさんの楽曲を弾いてみたい!!⇒(例)複雑な曲にも対応できるように半音(シャープやフラットに対応しているものを選ぶ
  • 外で友人と一緒にハープコンサートをしたい!!⇒(例)公共交通機関でも持ち運べるサイズを選ぶ

こんな感じで、自分がハープを買ったらどんなことをしたいかを想像してみるといいですよ!

それでは、次に実際にハープの金額を見ていきましょう!!

 

 

実際にハープの有名メーカー3社の値段を比較してみよう

ハープを選ぶ上でまず押さえておきたいのが、ハープのメーカーは数は多くありませんが、複数存在し、そのメーカーによって金額が違うということ。次に半音操作のできるレバーやペダルがついているかによっても値段が違います。

また、オクターブの広さ(弦の数)によっても大きく変わってきます。

 

大体共通して言えるのが、

  • 弦の数が多いと値段も上がる
  • レバーやペダルがあると値段があがる
  • ブランドによって値段の差がある

 

日本国内で愛用者が多い、青山ハープとサルヴィハープ、グレースハープ・インターナショナルの金額を簡単に比べてみるとこんな感じです。

 

変音操作 青山ハープ サルヴィハープ グレースハープ・インターナショナル
12弦(レバーなし) なし - - ベイビーハープ~令~

21,780円

レバーハープ(25弦) レバー  

The 25S

203,500円

JUNO

242,000円

プレスト26 natural × natural(26弦)

108,680円

アイリッシュハープ(34弦) レバー  

The 34S

374,000円

MIA(シルクガット)

363,000円

Teifi Harp SiffSaff34 Beech

586,300円

グランドハープ(47弦) ペダル APOLLON

4,950,000円

VICTORIA GOLD

24,200,000円

※2020年8月時点(税抜き)

 

 

弦の数は同じでもメーカーによってこんなに違いがあるんですね!

余談ではありますが、メーカーによって値段だけでなく弦のかたさ、音の響き、楽器の高さ、重さなども全く違います。

 

 

ハープ初心者におすすめなのは20万から60万のアイリッシュハープがおすすめ!

では実際ハープ初心者はどのくらいの値段&サイズを選ぶことが多いのでしょうか。

結論から言いますと、半音操作のレバーがついている25弦~34弦のアイリッシュハープがおすすめです。それには以下の通り、4つの理由があります。

  1. グランドハープには金額的に手が届かない
  2. 半音操作もできるので弾ける楽曲が多い
  3. そこそこの音域がある
  4. 外に持ち運ぶことができる

重要なので一つずつ解説していきますね。

 

①グランドハープには金額的に手が届かない

まず、そもそもグランドハープは素人にはなかなか手が届きません!!

安くても100万近くしますし、高さも160cmほどあります。価格もサイズも規格外。将来音楽大学に行きたいとか、プロを目指す人向けです。

イメージするなら、部屋にグランドピアノを設置する感じでしょうか。

ピアノが続くか分からない状態で、家にクレーンをつかってグランドピアノを搬入する人はなかなかいないと思います。

そのくらいのプレッシャーを感じます(笑)。

それであれば、最初は壁に寄せるピアノでも十分ですよね。

こりんメモ

  • 今後ハープがもっともっと普及したらもっとリーズナブルな・・・それこそ少し小型のペダルハープができればいいなと私も思っていますが、今のところその気配もありません。もっとハープが普及したらいろんなハープメーカーが出来てそれが実現するかもしれませんね。

 

 

②半音操作もできるので弾ける楽曲が多い

ハープ初心者が購入するときに考えることとしては、『続くか分からないし、とりあえず安い小型のものでいいのでは?』と考えちゃうと思います。しかし、私の実体験から言わせていただきますと、半音(♯や♭)操作をするための『レバー』は必須です。

このレバーの有無で弾ける曲の数が爆発的に変わります。むしろ、レバーハープでも物足りないくらいです。先に述べた『ペダルハープ(脚で半音操作)』ならもっと自由に半音操作ができるのにな~と思うくらいです。本当はパダルハープがいい...!!でも、ペダルハープは我々が趣味レベルで気軽に購入できるものではありません。

ですので、せめてレバーハープを選びましょう。

これががついていないと本当に弾ける曲が限られますので、やはりレバーは必須です。

 

③そこそこの音域がある

レバーがついているハープの中でもなるべく音域が広いハープを選ぶことをオススメします。

というのも、ハープはピアノのように左手で伴奏、右手でメロディーを弾きます。

鍵盤の数が少ない鍵盤ハーモニカを想像すると分かりやすいかと思いますが、鍵盤ハーモニカだと音域が狭く、伴奏とメロディーが弾きにくいですよね。

10~20弦くらいのハープを選ぶとその分音域が狭くなるわけです。

音域は少しでも広い方がいいと私は思います。グランドハープほどの音域はなくても34弦くらいはあった方がいいでしょう。

 

④外に持ち運ぶことができる

中には家以外で演奏会をしたり友人とセッションしたいという人もいるかもしれません。その場合、小型のハープであれば持ち運ぶことができます。膝にのるくらいの小型のハープであればカバンを肩にかけて電車に乗せることも可能。

私がオススメしている中型のアイリッシュハープはさすがに肩にかけることはできませんが、車などがあれば持ち運ぶこともできます。

 

 

値段が気になる人は中古ハープもおすすめ

上で説明した通り、ハープは決して安くはありません。少しでも安く購入したいという方は中古でもいいと思います。

実はハープ初心者だった私も当初アイリッシュハープを中古で購入しました。今使っているのもその時中古で購入したものです。

中古品で購入してもうすぐ8年くらい経ちますが、未だに全く問題はありません。

なぜなら、先ほども言った通り、そもそも日本で出回っているハープは品質が良いものばかりなので、中古品だとしても問題ないくらいのクオリティがあるからです。

ただ!!一つだけ注意点があります。中古のハープは必ず信頼できる店舗や業者から購入すること。

お店に行って現物を見て直接購入するとか、習っている音楽教室から購入するのがベスト。

通信販売を利用するとしても、銀座十字屋など、ハープの正規販売店を利用するようにしましょう。

近年、ネットオークションやフリマアプリなどでもハープが出品されているのをよく見かけますが、購入してから結構トラブルが多いのだとか。しかもそのような方法で入手したハープは、メーカーによっては修理やメンテナンスを受け入れてくれないこともあります(保証対象外になるらしい)。ハープになにか問題が発生しても、素人には治せませんし、ハープをメンテナンスや修理してくれる人なんて、当然のことならがそのへんの楽器屋さんにもいません。

タダ同然で譲ってもらうならまだしも・・・中古であってもハープは結構高額なはずです。なぜなら、ハープは中古も人気が高く、わりと高額で取引されているのが実情だからです。

中古ハープ購入後に修理や買い替えなどであらぬ費用がかかることがないように、信頼できるところで購入することをおすすめします。

 

 

ハープのレンタルもおすすめ

ハープ初心者の方で新品も中古も正直高いな、と思う人はハープのレンタルを利用するのもありです。

全てのハープがレンタルできるわけではありませんが(青山ハープはレンタルなし)、

『とりあえず触ってみたい』

『サイズ感を試してみたい』

という人には料金的にも安心です。新品で購入するより格段に安いです。

是非利用してみてください。

 

まとめ

ハープ初心者におすすめなのは25弦~34弦のレバー付きのアイリッシュハープです。

価格でいうとメーカーにもよりますが、20万~60万ほどはするかと思います。高く感じるかもしれませんが、初心者の方が購入しても後悔しにくい音域とサイズだと思います。

是非参考にしてみてくださいね!

 

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